日に日に攻撃性を増すミャンマー国軍と警察の混成部隊の侵入に対抗しようと、主要な通りに住民らがバリケードを築いている。

古タイヤや土嚢、回収用の大きなゴミ箱などで道を塞ぐのだが、部隊が本気になって侵攻すれば容易に突破されてしまい、住民やデモ隊が避難するまでの時間稼ぎにしかならない。しかもマシンガンまで使用する部隊に対し、住民は非暴力を徹底しているため、攻撃手段をほとんど持たない。

そんな中で考え出されたのが、軍人や警官の心理に訴える作戦だ。ミャンマーでは、女性のスカートや下着に男性が触れたり、下を通ったりすることは、運気を下げることとされている。そのため、危険が多い職場であるため運不運をひどく気にする軍人らには、大きな抵抗感があるとされている。実際に効果はあるようで、夜間に地域を制圧しにきた部隊が、巻きスカートを撤去して燃やす姿も確認されている。

しかし、兵士や警官にひとつ指摘したい。あなた方が現在行っている、罪のない住民やデモ隊を撃ち殺したり、暴行して拘束することは、下着の下を通るよりも、ずっとあなた方の徳を下げ、不運をもたらす行為であるはずだ。仏教の教えによれば、自分の行為には、必ず報いが待っているのだ。